こんにちは。早いもので7月も後半、子どもたちも夏休みに入りましたね。
今年は、こちら九州北部は、観測史上最も遅い梅雨入りとなり、まだまだこれからが夏本番といった感じですね。この夏、暑いですかね〜どうなるやら。
しかし、はやくもSALE、クリアランスセール、〇〇％OFF！春夏もの大放出！。。。。と、
今年はまた早かったですね〜、下手すれば６月からSALEに入っていたお店もありましたね。早い人は買っているのでしょうが、まだまだこれからが、夏物買おうかな〜という時期ではなかろうか？という感じですよね。
一体SALEとは、どういうことを意味するのでしょうかね。こんなに〇〇％OFFもやって利益はあるんだろうか？それじゃ、正規価格(通常価格)って一体なんなの？ボッタクってんじゃないの？どんだけ利益取ってたのよ〜。そんな声が聞こえてきそうですね。
まず、恐らくですが、昔はやはり小売店による在庫一掃処分的なニュアンスが強かったのではないかと思います。残ったものをいくらかでもお金に換えたい。そのお金を元にまた新たな商品を！という、そんなお店側の考えですよね。しかし、消費者の方たちが分からないうちに少しづつ少しづつ、お店側の販売形態が変わって来たのもひとつあると思います。
昔は小売店(お店、ショップ)が、メーカー、〇〇というブランドの物を仕入れて(もっと簡潔に言えば買って)それを店頭に並べて、売る。その差額がお店の利益になる。シンプルにそれが多かったんです。当店はこのスタイルですよ。
しかし、いつの頃からか、この小売店(お店、ショップ)をすっ飛ばして、メーカー(ブランド)自身が、小売店(お店、ショップ)を運営することが増えて来ました。分かりやすくいうと、直営店ってやつですね。
分かりますよね？そう、そりゃ、儲かりますよ。利幅が大きいんですもん。一般消費者の手に渡るまでの間に入る小売店(お店、ショップ)の分の利益も取るんだから。
そう！だから、クリアランス！〇〇％OFF！ってできるんです。それだけやっても利益が取れるんです。でもね、こうやって行くとね。疲弊して行くんですよ。大きい会社でも、少しづつ少しづつ。直接やっている分、人も雇い、店舗も構えて経費が掛かります。結局何やってるか分かんないことになっていくんですよ。
これを続けて行くためには、より安く作る必要が出てくる。質が下がる、安く上げるために環境に良くないものが使われたり、製造も安い人件費の所に流れ、そういった安く雇われた人の労働力の搾取が起こる。ウチの会社が、自分が儲かればいい、自分さえよければいい、もっともっと、と。
これじゃあ、ダメだ。ということで、最近叫ばれているのが、サスティナブル、持続可能性、人間・社会・地球環境の持続可能な発展です。本当に世界中の皆が同じ方向を見て、実践して行けば、この地球も未来の子供たちに引き継げるものになっていくでしょうね。
話しをSALEに戻します。だから、お店によってSALEによる利益、影響、が違うんです。SALEだ！安いぞ！って簡単にできるもんじゃないお店もあるんです。
当店は、前に述べたとおり、メーカーから仕入れ(買って)て、それを店頭に並べて、お客さまにお売りしているわけです。
もちろんメーカー直営店のほうが、種類もたくさん、SALEでもお安くなるでしょう。メーカーはメーカー、そのメーカーのものしか取り扱っていませんから、そのメーカーが良いようにしか言わない。良くも悪くもそれしかないのですから。
では、なぜ今もこうして当店のような小売店(お店、ショップ)が存在するのでしょうか。私は、やはりこの立場というものが、中立的だということが、ひとつの役割としてあると思っています。
このブランドはシャツはいいが、カットソーはね〜とか、同じシャツでも、このブランドはこういったイメージで、はたまたここのブランドは、また違う感じでね〜。など、偏ることなくご紹介できることができるんではないかな。と思っています。やはりどこも良いところ、悪いところ(表現が難しいね)ありますから。
それでです、当店はというと。そりゃあ、SALEで安く叩き売るなんてことは、決してやりたくないんですよ。仕入れる時、そりゃ悩みます。もちろん、私自身のセレクトですから、好きというのが前提ですが。ものの良し悪し、作りが良いか、デザインは、価格はどうか、色はどうか、私が好きでもお客さまが着たいと思わなければ、それはただの独りよがりになりますから…
でもそうやって悩んで、お金を出して、買い付けた(仕入れた)品々です。良いと思わないものなんてハナから仕入れていませんし、価格もそれが妥当だと思い仕入れたものです。安く売りたいわけないじゃないですか。
でも、だからと言って、頑なにSALEはしない！というのではなく、私は季節の節目節目には、SALEはやろうと思っています。(できるものできないものあったり、そんなに大幅なお値引きが出来る訳ではありませんが…笑)
ひとつにはお客さまへの還元の意味もあります、喜んでいただけるのであれば。そして、ひとつにはSALEということがきっかけで、それならばと、ハードルが少しでも下がり、当店に来店してみよう！という気持ちになる、お会いし、お話しし、商品をご紹介できる機会が増えるのであればということです。
基本的に、洋服でもバッグでも何でも、いつまでもこの店にいるべきではないと思っています。私のコレクションの場ではありませんから、洋服であれば、着られるために、この世に生まれてきた訳です。どなたかに着ていただき、誰かのライフウェアとして使われることが一番良いことだと思っています。
当店は、まず店頭が7/6〜SALE開催しており、少しづつですが、もう秋物が入って来ており、８月から本格的に秋物が占めてきますので、SALEも長々とやりません。SALE対象品が無くなり次第というところですが、７月いっぱいといった感じになるかと思います。もしタイミングよく気に入ったものが見つかりましたら、そりゃ、ラッキー！その時には、可愛がって(着てあげて)ください。
そして、もし商品、当店を気に入っていただけましたら、SALEじゃなくても、通常価格の時にも、フィーリングの合う洋服を探しに、当店に足をお運びくださいませ。
サスティナビリティ〜！「余韻の時間」の持続可能性のためにも。笑
余韻の時間 店主